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俯き睦月

 さて、しょぼしょぼと更新です。

 しばらく休止状態だったフカセを再開し、年明け2回目の釣行で良さげなメジナを上げてからというもの、すっかりフカセ熱が復活しました。諸々の道具を再点検してみたり、色々と情報を調べなおしたり。タックルについては、正月に衝動買いしたハイパーフォースに合わせた2号程度の竿が物欲ランキング上位に躍り出ました。伊豆半島周りががメインである私にとって、あくまでサブ的な竿であり、そこまでの高級機種でなくてもいいんですが、型物狙いのときに出番であることを考えるとあんまりいい加減なのにするのも如何なものかといった感じ。がまのRXRなんか手頃だし、正調がま調子みたいだし、なんかスクリューシートがカッコよく見えて惹かれるものがあるんですが、今更IMじゃない竿買うのも抵抗があるというか。じゃあ後からガイドを交換しようとも思ったんですが、ホームページを見る限り、IMモデルが出てない竿はメーカーでの交換はやってくれないとのこと。まぁこの辺は釣具屋さんに頼めばどうにでもなるんですが、なんか妙な抵抗があります。全取替すると15000くらいだろうし、そう考えるとセンティオとか買えるし。悩みは尽きないものです。

 ガイドの交換といえば、去年末にIMガイド交換をお願いしていた初代オレガ一徹が帰ってきました。もう10年くらい昔の竿でULガイドなんぞを引っさげていたシロモノです。学釣連の賞品でもらってからというもの余程のことがない限り使うこともなかったんですが、モノ自体は悪くなさそうだし、予備竿として使用するためにリニューアル。ただ、全節交換する勇気と財力がなかったため、部分的な改修に留まる。今度試しに使ってみます。

 道具に思いを巡らすのも楽しいですが、やはり海に行って実際釣りをしなければお話にならない。そんなわけで地磯に行こうかと考えていましたが、各地の渡船屋さんのページを眺めているとなかなか好調そう。気がついたら予約の電話を入れており、南伊豆の大瀬行き決定。

 13日(日)
 早朝、大瀬港到着。前日の予約時に2番船である旨を伝えられており、そこそこ混んでるんだろうなとは予測していましたが、予想以上の混雑っぷり。ライジャケやら道具をチラ見したところ、どうも有名クラブの例会と重なってしまった雰囲気。どこに渡されるかドキドキしましたが、大場所を除くと結構自由に選べる感じでした。結果的に親島へと上陸。船長から黒根が空いてると言われて一瞬ココロが揺らぎましたが、この時期にあんな深くて潮が走る磯を釣り切る自信がないので見送りました。
P1130422.jpgチャカ場からの眺め

 で、親島。船長からは根が多くて水深は大体竿2本程度、下流向きだと隣の長島との間、石廊崎向きだとマタカ根向かいがやりやすいだろうとアドバイスをもらう。朝のうちは潮が高かったので石廊崎向きへ移動できず、ひとまず下流向きのチャカ場を狙ってみることに。際がエグれていて如何にもなんか潜んでいそうなのでネチネチ攻めるもベラ三昧。ちょい沖を攻めてみてみるも、なんかパッとしない。潮が下がったら反対側に行くことに決め、それまでひたすらに際を狙うことに。仕掛けを安定させようと、仕掛けが直立するほどのジンタンを段打ちして投入していると25~30位のがポツリポツリで、さっぱり盛り上がらない。

P1130425.jpg最初のポイント

 2時間程度徒労を繰り返した後、溝を飛び越え反対側へと移動。一見オープンスペースで釣りやすそうに見えるものの浅根が多く、見た目以上にポイントは限られそうな感じ。平島寄りはそれなりに仕掛けを入れられそうだったので、まずはそこに狙いを絞る。1投目で15cm程度のイスズミ登場、なんか嫌な予感。こいつらが大挙して待ち構えているかと思いきや、その後はエサが取られたり取られなかったり、キタマクラが釣れたりとなんにせよダメそうな雰囲気。右手側に大き目の沈み根が見えたのでその際へと狙い変更、30ちょいのが掛かる。このまま行けるかと思いましたが、続かず。

 日が高くなってから高場へとよじ登り磯全体を見回してポイントを物色。三方を根に囲まれている穴みたいな場所や、磯際と沈み根との幅2メートルくらいの溝といった素敵ポイントを発見。ピンポイントでの拾い釣りを試みるも、25cmはあろうかというまっ茶色の巨大スズメダイが釣れたのみ。徐々に焦りの色が濃くなり、フラフラと磯の各所を移動してサカナを求めるも出会いはなく帰港。他所の磯も全体的に低調だったみたいですが、40後半を上げている人もいらして流石といった感じ。どんなポイント、どんな状況でも釣る人はしっかり釣る訳で、私もそういう釣り人になりたいもんです。

 19日(土)
 前日にオキアミとアミエビを仕入れ、早朝から地磯へフカセ行く気満々でいたにもかかわらず、目が覚めたのが10:00過ぎ。しばらく窓の外の風景を眺める。
 過ちを悔むより、この日を有意義に生きようと前向きに考え直しコマセを作製。元々昼前くらいで切り上げるつもりでオキアミ1枚+アミ2ブロックと少量だったので、午後からのんびり堤防で竿を出すことにする。
 13:00、堤防へと赴く。寒い時期故か、釣り人も少なくなかなかの場末感。西向きの風がやや強いものの、海は油凪。先端テトラへと釣座を構える。海が穏やかなうえ、水温も低いのか海底を泳ぐベラの姿までくっきり見えるほど澄みきった海水でした。コマセを撒くと徐々に小メジナが集まってくるがわかる。しかし秋や初冬のような大群ではなく、十分かわすことは可能な量だったので一安心。
 とはいえ沖目のオープンスペースに良型が浮いてくる状況でもなさそうなので、テトラ際をメインに狙うことに決定。竿約1本分のハリスと50センチ程度の半誘導でウキはG2、結束部とハリス中ほどにジンタンというオーソドックスな仕掛けを組む。近距離だとコマセに反応した小メジナの動きがそれこそ手に取るようにわかり、結構やりやすい。じんわりとしたアタリで上がってきたのは25程度のメジナさんで、サイズの割にアタリが妙に渋いのが気になる。仕掛けの投入ポイントを4か所に分け、エサ取りの動きを目で追いつつローテーションしていると海底のテトラべったりにエサが入ったところでまたじんわりアタリがあり、結構な重量感でテトラ際を疾走するサカナが掛かる。足場が低くハリスが長いため、結束部まで巻き上げても気を抜くとハリスがテトラに擦れてまずい感じ。竿でタメようにも角度が保てないもんで、仕方なく右へ左へと竿を倒してサカナが弱るのを待つ。お陰で取り込みまで随分時間が掛かりました。
P1190435.jpgだいぶ手こずらせてくれました。

 なんか今年は年始から調子がいいんだか悪いんだか解りかねますが、兎にも角にも40アップゲットで幸せ。開始1時間程度で釣れたため、夕まずめに向けて期待も高まる。同じポイントで連発させたいところでしたが、小メジナが寄り付いてきたので4箇所ローテーションを続行。小メジナはかわせるものの、かといっていいサイズが掛かるわけでもなくエサが残ってきたり。流れはそんなになかったんですが、表層が風に押されて海面の道糸とウキを引っ張りなかなかサシエ先行が保てない。
 
 まぁ1尾出たからそれでいいかと思いつつも、やっぱり1尾釣れたらまた次が欲しくなるのは釣り人の性というべきか、さりとて次に打つ手もすぐには思いつかない。なにかきっかけになるものはなかろうかと周囲を見回しても特に変化なし、とりあえずタナを下げてみるかとなんもせずに流しっぱなしだった仕掛けを回収しようとしたところ、根掛かりっぽい感触。そんなに深くない釣り場だけど、この程度のタナで根掛かる訳ないよなぁと思ったらなんか動く。ハリに何かしらの生命体がくっついていることに気づき慌ててアワセをくれてから竿を絞ると、先ほどのメジナより数段上の重量感でトルクのある引き。「おいおいまたいいサイズ釣っちゃったよ、困るなー。」などと、取り込んでもいないのにクソ舐めた思考が一瞬頭を過る。余所見しながら流していたウキは結構沖まで流れていたみたいで、彼我の距離はおよそ20メートル。海中に目を凝らすと大きなシルバーの魚体が反転するのが見えました、魚種はわかんないけどいい型だ。海底を這いずるが如き粘り強い引きを見せる相手に対し、更に竿を絞り上げて浮かせようと試みたところ、それまで横走りしていたのが方向転換して足元に突っ込んでくる。つい「そっちじゃねー!」と叫びながらリールを巻いて体勢を立て直すもサカナの方が上手、めでたくテトラにゴールインされたようでハリスが弾け飛びました。圧倒的敗北感に思わず膝を付いて落胆、伸び切った鼻が折れるどころか根こそぎ切り取られたかのような気分になりました。
 
 テキトーに30センチ程度を想定した1.7号ハリス、仕掛けを流している最中にラインメンディングどころかウキすら見ていなかった不注意、掛けた時にどうやって取り込むかではなく、取り込んだ後のことを考えた驕り、精神的な未熟さが招いた結果で、しっかり構えていれば避けられたバラシかもしれないだけに余計悔しい。さっきまでニヤけながら眺めていたメジナが急に色褪せて見えました。まぁ、このメジナになんの罪もないんですが。

 気を取り直したつもりで2号へとハリスをランクアップさせて釣りを続行するも、バラしたポイントが気になって投入のリズムが乱れる。偶然の単発であろうという考えと、もしかしたら他にもいるかもしれないという期待、敢えてまだ仕掛けを入れていないポイントへと狙いを移すべきか等など、思考がまとまらず攻め方の方向性が見えてこない。自ずとコマセの投入点もあやふやになり、集中力が散漫になって仕掛けの流し方がいい加減になるので当然釣れない。負のスパイラルにハマったまずい状況だというのは自覚していましたが、結局チグハグな釣りから脱却できないままコマセ切れで終了。釣果の割に重い足取りで帰宅しました。

 そんでもってこの日の夜は飲み会があったので参加。鳥頭というか面の皮が厚いというか、バラシのことを棚に上げて知り合いに昼間の出来事を自慢げに話す。絵に描いたようなクソ野郎と化しながら夜は更け、翌日は釣りにも行かずに休息。意志が薄弱だからこうなるのか、こんなことやっているから精神が未熟なのかは定かではありませんが、次に同じサカナをかける機会があったら絶対取ってやろうと思っております。

 おしまい。
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